Aquarium TOJOでは全国(一部中国)に130組以上のFamilyと呼ぶ仲間がいます。
各地で活躍するTOJO Familyの皆様はTOJOの認定する水景デザイナー資格を所持しお客様の開拓やメンテナンスを行っています。そのお客様の数は3000件を超える様になりました。
今後更に増えて行くと思われます。
今回はそのファミリーさん宛てに私(東城久幸)が毎週1回必ず送るメールの一部を掲載いたします。TOJO Familyの方達は常にこの様な情報を参考にレベルアップをしています。
宜しければご参考にして下さい。
全国(一部中国)のAquarium TOJO Familyの皆様
おはようございます。
全国的に梅雨が明け真夏の日差しが毎日厳しいですね。
玄関先の植物には毎朝or毎晩水をあげましょう(一部観葉植物や多肉植物以外)!
(いじめられっ子のカクレクマノミちゃん)
【魚が死ぬ!クラゲが死ぬ!】
全世界の(まだ早いかな?)皆さん!今だに魚が死ぬ!と悩んでいる方はいませんか!?
魚の飼育をした経験のない方に対し、「私達は餌は少な目!」と伝えています。
餌を欲しがる魚を可愛く思うが為に餌を必要以上多くあげ、水質を悪化させ結局魚を死なせてしまうことが多い為「餌は少な目!」と伝えています。
また短期間の(3日以内)イベントやテレビ撮影等の直前も餌はあげません。当然水が濁るからです。
因みに海水魚の撮影の場合、オーバーフローやエアレーション等も最低15分前には止めておきます。
水槽内に細かい気泡があることで水が白んで写ります。又大きな気泡はそのまま写真に写ります。サンゴやイソギンチャクの撮影の場合あらかじめ照明を付けて良い状態で撮影しています。
Aquariumのプロである私達は様々な条件下に適切な方法で魚達と接しなければなりません。
我々は無駄に魚を死なせることは絶対にあってはならないことが当然のことと思います。
添付しました写真をご覧ください。


ハナダイやキイロハギが綺麗に写っていると感じた方は要注意!この2匹はやせすぎです!もし餌を食べるのであれば餌の回数とその量を多くしましょう!(1日2回が理想)
お客様のピルケースも2つあっても構いません。
当然水が綺麗であることが条件です。餌をあげることで水が汚れるのですから、その分多くの水を換えれば良いのです。
ただただ表面の水を換えるだけではなく必ず底砂の中を綺麗にして下さい。
(フィルター内も常にかき混ぜ汚れは取り除きます)
お客様のピルケースに入れる餌の量は均一である必要はありません。
むしろ多く入る時と少ないときのメリハリを付けると良いでしょう。
1週間の内にメリハリを付けるとしたらどうすると良いでしょう?
答えはメンテナンス直後、
例えば水曜日にメンテナンスをしていたら次の日の木曜日には餌は少な目、
そして次の日メンテナンスで水替えをする前日、
つまり火曜日に餌を多めに入れて置く!
この様な事で弱い魚達にも栄養が行きわたります。
お客様水槽では中々一日中魚を観察することはできませんが、メンテナンスの前魚達の様子を観察してみましょう。
(勿論TOJO Familyの義務として水槽内を見る前にその周りを良く見ること!)
添付写真の中にヒレしか写っていないカクレクマノミの画像があります。このヒレは見ての通りボロボロです。
これは誰かにかじられている可能性があります。
水槽内の魚達を良く観察すると「いじめ」が見えてきます。必ず弱い魚が強い魚に追い掛けられています。
この様な光景を見かけた場合どうすれば良いでしょう?
弱い魚を確保するか、強い魚を追い出すか?・・・
魚達には縄張り争いが良くあります。
狭い水槽の中なのでいざこざは絶えません。
そして長く水槽にいる魚の方が縄張りの主張が強く後から入った魚を追い回します。
弱い魚は居所が無くストレスを抱えてしまいます。
ライブロックなどで魚が隠れるスペースは様々な大きさのものをいくつも作ります。
時には「こんなに小さいスペースに魚は入らない」であろう所にも必ず入る魚がいます。
毎回メンテナンスでレイアウトを変えても魚達は必ずその変わった状態を直ぐに確かめ自分の居所を決めます。
夜寝るときは必ず岩組の間に入り込みぐっすり寝ます。
カクレクマノミは入れるイソギンチャクが無い場合水槽のはじで縦に泳ぐことが多いようです。
同じカクレクマノミ同士でもいざこざは絶えません。
以前大きなカクレクマノミ(メス)×1匹と小さなカクレクマノミ(オス)×3匹の計4匹を入れていた時何故か1匹だけ必ず追いかけられるオスのクマノミがいました。
そんな矢先一匹のカクレクマノミ(オス)が見ていない時水槽からジャンプして死んでしまいました。
魚は水槽からジャンプして外に出たら殆ど死んでしまいます。
ジャンプできないようにガラスフタを調整しました。
それでもいじめられっ子のカクレクマノミは残った2匹のカクレクマノミに毎日いじめを受けていました。
その後いじめられっ子のカクレクマノミは他の魚(ナンヨウハギ、シリキルリスズメダイ、ミスジリュウキュウスズメダイ)にも追い掛け回され、餌を食べることができずヒレはボロボロになり常に水槽の奥のすみに入り込み隠れていました。
当然そのままでは死んでしまうのは目に見えています。
そのカクレクマノミを同じ水槽内にメッシュの器の中に隔離し、餌を食べられる様にしてみました。
数週間後ヒレも元に戻り元気になってきました。
もういいかなと水槽内に放つと必ずまた元の様に水槽の奥に追いやられます。
せっかく良くなったヒレが又ボロボロ・・・
そんなことを4〜5回程繰返しましたが、結局一番強い大きなクマノミ(メス)と成長してきたナンヨウハギ2匹を会社に持っていきメンテナンス先のクライアント様へと出荷しました。
そして頃合いを見て隔離スペースからいじめられっ子のカクレクマノミちゃんを出すとしばらくは隅の方にいましたがだんだん出てくるようになり、今ではもう1匹の(以前いじめっ子)カクレクマノミと仲良く一緒に泳ぐ様になったのです。
カクレクマノミは性転換をする魚として知られています。
仲が良いので今後どちらかがメスになるものと思われます。
話は続きますが、その次またいじめられるスズメダイがでてきました。
この子は他のスズメダイより一回り小さいのですぐ解ります。
とにかくどの魚からも追い掛け回されます。
唯一ソメワケヤッコさんは大人しく他の魚を追い回すことはありませんでした。
(魚にも個性があるので全ての魚がこの様な性格とは限りません!)
今でもスズメダイのチビは隔離されています。
いじめっ子ナンバー1のシリキルリスズメダイ×1匹は最近妙な行動をすることが解りました。
彼は毎日来る日も来る日もサンゴ砂をくわえ自分の縄張りをつくり続けています。
メスがいないので巣をつくっても仕方がないのですが、いずれ出会うメスの為に一生けん命巣をつくっているのでしょうか?・・・
以前生きていた貝(名前は知りませんが6センチ程度のもの)が死んでしまい中身を誰かに食べられてしまいました・・・
その貝殻が不思議な事に毎日移動するのです?・・・。
いつ見ても違うところにいるのです?
そしてついにその現場を押さえました。
犯人はシリキルリスズメでした。
彼は気が向くと貝を移動させます。
彼にとってその貝がらはとても大きく重い物です。
それでも必死に移動させます。
しかし何の意味で移動させるのでしょう?
これは魚の「遊び?」或はメスを引き寄せる何かの合図?
はたまた水流の調整???
いずれにしても彼は毎日一所懸命しています。
この様に魚達の性格等を観察すると魚を死なせない方法が身に付く事と思います。
因みに我が家の600㎜水槽(底面式フィルター)ではいじめもなくなり1年間死ぬ魚は全くいません。
夏の水温対策は部屋のエアコンの付けっぱなしです。
私達がいない時は29℃に設定して出かけます。
熱くなりすぎることはありません。
ネコも2匹いるので夏は本当に要注意ですね。
【クラゲ】
・・・
・・・
今日は魚の生き死についてのコメントでした。
大野好弘氏のコケリウム講座まだまだ空きがあります。是非貴重な体験をして下さい。お子様向けもあるので皆様お誘いあわせの上ご参加下さい。事前予約は25日までとなっています。
そして英会話教室ももうすぐです。是非この機に英語を本気で習いませんか?
更に毎週日曜日東城久幸による本格テラリウム講座がスタートします。
これは大型テラリウム式水槽の作り方や維持管理方法を具体的に伝授するかなりハイレベルな内容になります。
ご興味のある方は是非お知らせ願います。
それでは皆様良い週末をお過ごしください。
TOJO Family大募集中!
