全世界初
夢の
ヒーリング水族館
私が今までAquariumの仕事をしていて一番関心を持ったのがAquariumのヒーリング効果でした。
そもそも俗にいう癒しとは一体何なのでしょう?・・・
そして普通の人はどんな時に癒しを感じるのでしょうか?・・・たのが
アクアリウムを見ているととても良い気分になると多くの人から言われてきました。
このことに関しては私が11年前に出版しました
「アクアリウム セラピー」にも書いています。
Therapy(セラピー)と呼ぶかぎり何らかの医療効果の実証が
必要になります。
当初私はアクアリウムと音楽を融合することで、
よりリラックスすることができると感じていました。
しかしリラックスとは単なるリラクゼーション効果であり
セラピー効果とは異なります。
ではいったい何が違うのでしょうか?
私は脳の波長に注目しました。
脳から出る波長は大きく分けて4種類です。
① β(ベータ)波
通常覚醒時(起きている状態の時)には
β(ベータ)波(14hz~30hz)
が脳内から検出されます。
脳が活発に活動している状態です。
② α(アルファー)波
そして椅子に座ったり、心地良い音楽を聞いたり、目を閉じたりしたときに出る波長が皆さんも良くご存じである
α(アルファー)波(8hz~13hz)
です。
これはとてもリラックスできる波長なのです。
しかしアルファー波では真のセラピー効果は期待できません。
③ θ(シータ)波
そこで私が一番注目したものがレム睡眠時に検出される
θ(シータ)波(4hz~7hz)
なのです。
レム睡眠状態に入ると左右に眼球が動く急速眼球運動
(REMs<レムズ>=Rapid Eye Movements)
がはじまります。
この眼球運動の「REM<レム>」という頭文字から
「レム睡眠」と呼ばれています。
皆さんはθ(シータ)波と言う言葉は聞いたことがありますか?
寝ていて夢を見ている時がこの波長が出ているのです。
朝、心地良くウトウトしてもう少し寝ていたい状態の時がレム睡眠状態なのです。
これは本当に心地よい状態の時にあらわれる波長のことです。
勿論θ波が出ているから心地良いのか、心地良いからθ波が出るのか?・・・
おそらくはどちらも相乗効果をもたらしている物と推測します。
この波長の素晴らしさは後でお話し致します。
④ δ(デルタ)波
そして深い眠りの時に出ている
δ(デルタ)波(1hz~3hz)
です。
夜寝る時は通常眠りの浅いレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を約90分の周期で繰返しているのです。
では一番心地よいθ(シータ)波を起きている状態の時に出せない物か?・・・
過去20年以上色々調べてきました。
電車で揺られながらウトウトしている状態のとき。
ダイバーが海に潜っている時。
イルカセラピーでイルカと遊んでいるとき。
しっかりした実験の結果この様な時には起きている時にθ波が検出されます。
特に海に入っているときは必ず脳内はθ波で満ち溢れていることが判明しています。
θ波のセラピー効果とは?
起きている状態の時に脳内がθ波で満ち溢れる事により前頭葉、海馬にアセチルコリンと言われる伝達物質が現れます。
これは脳の記憶力を増す役割もはたしています。
脳が心地良く感じる瞬間は常にストレスから解放され免疫力を高め、NK(ナチュラルキラー)細胞がその役割を活発に果たすことに繋がります。
したがって病にかかりにくくなり、また初期の癌細胞も破壊してくれるのです。
この様にリラックスを超えた癒しは覚醒時にθ波が出ることが大切なのです。
では何故海に入るとθ波が出るのでしょうか?
それは脳からの体に対する指令が極端に少なくなることが原因と考えました。
つまり海では浮力がある為当然浮いていられます。
潜っていてもほとんど無重力状態です。
私達人間は立っている時常に脳から足に対し、立っていることの支持が出続けています。
脳からの支持が途絶えると当然その場で倒れ込んでしまいます。
イルカセラピーでは自閉症の子供がイルカと遊ぶことで自ら言葉を発し自閉症の症状が軽減する事例が海外からも報告されています。
特にイルカは人の耳には聞こえない20〜100Hzの超音波を出す為更に心地良い状態になるのです。
そして私達人間は、およそ10カ月母親のお腹の中の羊水に守られ揺られながら母親の心拍音や羊水ごしの母親の言葉を聞きながら育ちそして生まれてきます。
では何故「海」なのでしょうか?
ここからは私の経験や体験から感じた推測・憶測・仮設も交えてお話し致します。
一番大切なのは人の脳です。
私達の記憶や思考力等の大元である脳が今までどのように発達してきたのかがポイントなのです。
話は太古の時代にタイムスリップしていきます。
気の遠くなるほど長い年月の話です。
※記載する年月の数字は私の記憶で書いています。
およそ50億年前地球が宇宙空間に誕生しました。
巨大隕石の衝突等様々な物理的現象を繰返し月ができ、
46億年前には現在のように海や陸地ができました。
そして38億年前の海中で奇跡が起きたのです。
その奇跡とはバクテリアレベルの一つの生命体の誕生です。
そして38億年間私達の子孫でもある生命体は海中で波に揺られ、水の音を聞きいてきました。
太陽と月や星の光が波で揺らぎ、ゆりかごの様に心地よく感じ続けてきたのです。
その大昔から過去のDNAを変化させながらも私達は一度も死ぬことなく生き続けているのです。
一番長かった海中での記憶は脳に刻み込まれているのです。
【水族館では癒されない!】
昨今水族館が大人気ですね。
まるで海の中に入っているような超大型水槽は本当に迫力満点。でも同じところを行ったり来たりして泳ぐ大型の魚達は果たしてそこが広いと感じているのでしょうか?
私はいつも疑問に思います。
イルカ達は毎日私達を喜ばすためのショーをしてくれますが、
イルカである彼らは本当にそれを楽しんでいるのでしょうか?
広い海から捕らえられ、狭いプールで一生海に帰ることもできず、演技のご褒美としてもらえる魚目当てに来る日もショーを続けるのです。
そしてストレスで死んでしまうイルカも沢山いるのが現実です。大人気の水族館は歩きながら見て回ります。
当然脳は常に足を立たせるように指令を出し続けます。
子供たちは喜びはしゃぎ、走り回り、大騒ぎです。
そして多くの母親は注意もしません。
その様な場面ではθ波は絶対に出ることはありません。
この様な見世物小屋みたいな水族館はもううんざりです!・・・
私のグチと前置きが大変長くなりましたがここからが私の伝えたい一番大切な部分になります。
太古の海で暮らしていた生物はいいですね。
毎日が夢見心地のθ波で満ち溢れていたものと思います。
では現代社会に生きる私達はどうでしょう?
私の文章を読んでいる皆さんは今何処にお住まいですか?
皆さんの窓の外には何が見えますか?
お隣の家、それとも山や海が見えますか?
でもその海は地上40階以上の高層階から見える波も分らない程遠くの海ではありませんか?
高層階から見える景色は自然の景色とは思えません!
人の作るLEDのイルミネーションが綺麗、と感じること自体
そもそも生命から遠ざかっている証なのではないでしょうか。
私達はロボットではありません。
自然の景色を楽しむことは遠くから眺めるだけではなく、
自らがその自然の中に入り込まなければ意味がないのです。
そして今後確実に訪れるロボット・宇宙時代・・・
現代人は毎日時間に追われストレスばかり抱えています。
前にも述べましたが、究極のヒーリング効果を実感するには立っていてはだめなのです。
大切なのは揺れる波、水の揺らぎ、水の音、
そして
無重力
地球上にいる限り無重力はさすがに難しいですね。
でもそれに似た感覚になれる状態を考えてみました。
【ヒーリング水族館】
外の音を遮断した室内で揺れる椅子に座り、視野一面に広がる水槽の揺れる波を眠ることなく眺めます。
水中と自分の足元には水の波紋が揺らめいています。
光の色合いや明るさと角度が変化することで朝焼けから夕暮れまでの一日を演出します。
水草の間を優雅に泳ぐ熱帯魚達を飽きることなく眺めます。
20〜100Hzの超音波域を含む癒しのミュージック、鳥のさえずり、波の音、風の音、まるで自然の中にいる感覚になるのです。空気清浄機を使いクリーンな室内は水の動きでマイナスイオン効果も加わります。
今後の未来社会がどれだけ無機質なロボットだらけになったとしても本物の自然観を身近に体感できる空間は生き物である私達人にはヒーリング アクアリウムは必要なものであると確信しています。
そしてヒーリングアクアリウムは大小関わらず常に身近に存在し、毎日少しでも体感できることがストレスから解放されθ波に満ち溢れ、自然治癒力を高める最高のセラピーとなることでしょう。
ヒーリング水族館のスペースは大小さまざまなサイズで実現することが可能です。
オフィスの一部屋がヒーリングルームとなることも理想です。
病院の待合室がテレビや雑誌だけは過去の話にしたいですね。
長くなりました。
最後までお読み下さりありがとうございました。
まだまだ私一人の空論ではありますがなるべく早くに実現し多くの人に見て欲しいと思います。
人類が対立することなく平和になる時代が来る日を望みます。
東城久幸